昔の建築物の素晴らしさ
2022年4月15日
こんにちは!秋好亜久里です。
春らしい時間を過ごそうと、週末に家族でキャンプへ行ってきました!
行きの道中で西脇市にある「旧来住家住宅」に立ち寄りました。
ここは大正時代の高級民家で、国登録有形文化財に指定されている建物です。
入るなりとても趣のある空間が広がり、まるで当時にタイムスリップしたような気持ちになります。
欄間の装飾も美しく、しかも今のようなオートメーションによる量産ものではなく、職人さんが丁寧に手作業で造りこんだものであることを思うと本当に素晴らしいと思いました。
写真ではわかりにくですが、廊下のガラスも、よく見ると表面が波打っています。
これは神戸の異人館などでも見られるのですが、当時のガラスがそのまま残っていることの証拠です。
もしも表面がつるつるとした綺麗なガラスの箇所があれば、それは割れてしまったなどの理由で入れ替えられたと考えられます。
私個人としては、この波打ったガラスがなんとも味があって好きです(^^)
一番印象に残ったのはお風呂場と洗面台です。
当時の最高級の用材と最高の技術で建てられたお屋敷ということで、こちらのお風呂場も、ヨーロッパから取り寄せたタイルを施してあり、相当に財力のある方だったことがわかりますね。
こちらは洗面台です。
石で造られたもので古いものですが、レトロ感がかえってお洒落に感じます。
この時代に比べると、今は住宅や設備の性能も格段に上がり、プレカットやユニットバスをはじめとする規格品の普及などで、建築にかかる工期も非常に短くなりました。
それは確かに素晴らしい進化であり効率もコストも良くなっているのですが、こうした古い建物には、現代にはない貴重な技術や材料、装飾が多く見られ、とても感動させられます。
100%国産の木材を使った木造住宅は、今では考えられない贅沢な仕様ですね。
この仕事をしていると、次々と出てくる画期的で近未来的な建築建材に感心することが多いのですが、時にはこうして古き良き日本の建物を見るのもまたとても刺激を受けます(^^)